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2005年3月

2005.03.16

B級ランチ

現場に出かける仕事、といっても最近は不景気なのかどうかわからないがまり多くないが、そうした外での仕事以外は、自宅にいてPCに向かっていることが多い今日この頃だ。そうなると、ランチタイムは必然的に自宅で、しかも家には誰もいないことが多いので一人で食べることになる。

勤めに出ている家人は、「お昼くらい外に出れば」というが、どういうわけか、わざわざ昼食をとりに出かける気分になれない。しかも、ここしばらくの間は花粉が大量に飛散しているだろうから、マスクや眼鏡といった対花粉用ミニモビルスーツを身につけなければなず、それが億劫だ。

天気もまずまずだし、家に引きこもっているのも良くないという意見もわかる。

きょうの仕事は午前中に完了してしまった。インターネットやメールがなかったら、こんなに楽に仕事を完遂させることはできないだろうと改めて思う。有り難いことだ。

昼。冷蔵庫や台所の鍋などをのぞいてみたが、これといった食材がない。こんな時にお世話になるのが、乾麺やパスタ、インスタントラーメンなどだ。さて、何にしよう。(ここまでくると、まるで自宅に引きこもりになっている青年のせきららな日記に近づきつつあるような危うさも感じるが・・・ともあれ。)

ふと、懐かしいB級ランチを思い出した。

一昔もふた昔も前のある日、前後関係がどうなっていたのか、もうろくな記憶がないが、都内某所のラーメン店に入った。入った瞬間に「失敗した」と感じてしまうような店。ついこの間まで喫茶店かスナックかなにそんな感じの店だったのだろうと想像できる店内。どう見てのレストランや飲食店、あるはいラーメン店という造りではない。

とはいっても、壁中に得意のラーメンのメニューが書いてあり、テーブルの上のメニューにも、しっかりと「世界のラーメン」の文字が踊っている。「え、世界のラーメン?」

この店の売り物は「なるほど、世界のラーメン?」なのだ。ラーメンといえば、もとをただせば中国だし、今や世界中に華僑がいるのだから「世界のラーメンね?」なるものがあっても不思議ではないかも知れない。「でも、世界のラーメンって何だ?」

次にメニューをじっくりと見て絶句した。日本の札幌や旭川、東京、博多、熊本なら理解もできよう。だが、そこに並んでいたのは一歩間違えば『ゲ』『テ』『モ』『ノ』と疑いたくなるような、いや、「あんた人を小馬鹿にしてるか?」と声を上げてしまいたくなるようなメニューなのだ。例を挙げればこんなやつだ。韓国・・・キムチラーメン。インド・・・カレーラーメン。イタリア・・・カルボナーラー麺・・・・??? カルボナーラー麺? 世の中にそんなラーメンがあるなんてその日初めて知った。(これ以外にも恐ろしげなメニューが並んでいたがすでに忘れてしまった。というのも、間違いなくあのカルボナラー麺のせいだろう。)

パスタのカルボナーラは、たっぷりチーズがとけ込んだホワイトソースに、厚切りのベーコンが混ぜ込んであるあの定番の料理。それは知っている。だが・・・・カルボナーラー麺とは何者か?・・・・早速注文した。それにしても、無秩序なメニューに、ラーメン屋としての意地や哲学のまったく存在しない、どう考えても○?△?□?の、理解の範疇を飛び越えた前衛芸術とでもいいたくなるような商品構成だ。こんなの見たことない。

どんなモノが目の前に現れるのか?胸の鼓動の高まりをおぼえた。3分・・・4分・・・5分・・・自分の人生におそらく一生無縁だろうと思っていたイタ~リヤが目の前に現れる。6分・・・7分・・・やがて・・・・その・・・時が。

店員のおばちゃんのトレーの上には、一枚の少し大きめの白い皿が・・・・え。あれが・・・イタ~リヤか?震えた。ブルッた。

やがて、ドン・・・・・と目の前に置かれた皿の中を見て、息が詰まった。「おう」 やがて、全身に衝撃の震えが。「やべ、チビりそう」

白い皿の上におそらくラーメンの麺だろう、小山ができている。それを覆うようにホワイトソースが。「え、チャーシューは・・・シナチクは・・・鳴門巻きは・・・・」そうか、そんなモノはイタ~リアにはないはずだ。

なぜか、洋皿に割り箸が添えられており、その割り箸を白い色の小山に突っ込み、麺をまさぐり出す。
「ウォー、これぞラーメン、いや元へ、カルボナーラーメ~ン」
とりあえず、食してみる。確かに麺はラーメン。しかし、上に掛かっているソースは、どう考えてもチーズがたっぷり溶け込んだあのカルボナーラのソースとは違う。どちらかといえば、あのハ●ス社のホワイトシチューの味だ。
「これ最低~!!」といいたいシチュエーションなのだが、「?」・・・・「あれ?」・・・・「いけるかも」(ただし明らかにB級食品としてだが)

それから、数ヶ月後、たまたま家にあったインスタントラーメンとホワイトシチューのルウで、あのB級食品を作ってみた。似てる。

ということで、本日のランチはあの懐かしのB級食品になった。ところで、そのラーメン屋だが、きら星のように現れやがて消えていった。だが、その独創的な味が、ここに継承されたわけだから、ひょっとしたらすごいシェフがやっていたのだろうかなどと考えてしまう。興味ある方は是非おためしあれ。ラーメンの麺をゆで、その上にホワイトシチューのルウを溶かして掛けるだけだ。

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