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2005.05.20

面白い作文

犯罪について目撃者が証言したことや被害者や被疑者が事件について話したことを物語風に文章化するのが警察の調書だ。もちろん、これは裁判にも使われ、事件の全容を把握するための重要な資料として利用される。

「実際に書いたこともないくせに、偉そうなことをいうなよ!」と日本全国の警察関係者から叱れてしまいそうだが、あれほど意図的でへたくそな作文はないと思う。

かつて盗難事件の目撃者になってしまったことがあり、かけつけたお巡りさんに目撃したことを洗いざらい話した。事件のことだけでなく、プライベートなことも尋ねてくるので、まさか警察の人が個人的なことを他人に話すこともないだろうと思い、あれこれとベラベラと話してしまった。

後日、といってもかなりたってからだったが検察官に招かれ、事件に関する証言が正しく表現されているかどうか聞いて欲しいというので、調書の朗読を聞いた。事件の全容や目撃証言に多少の脚色があったが、おおよそ事件内容に関しては問題はなかった。問題はないがまるで面白みのない最悪の作文だった。どうせ、どこかにあるひな形をもとに部分的に書き直しただけなのだろうなと思った。

このへたくそな作文の真骨頂が証言者である私に関する記述だ。「まさか、そんなことまで書かなくたって」と思わせるような表現のほかに「そんなことまでいってねぇーよ」といいたくなるような脚色めいた表現がいくつもあり、何でもありのようだ。何故にそんなことをするのかといえば、私が取り調べた証人は、善良な市民なので証言もきっと信用できますよと云いたかったのだろうと推測できる。

これが、被害者や被疑者だったらどうなるのだろう。きっと当事者になって聞いてみたら「あれ?」っと思わせるような作文があるのだろう。

数年前になるが警察関係のお仕事があり、企画書を作成するために否応なしに業界専門の指定図書を読まなければならないということがあった。どこでもそうだが、若手を育成したり、仕事に不慣れな人のために作られた業界独自の参考図書というのがあるものだ。警察にも立花書房というその道の人しか関係のない出版社がある。(残念ながら普通の本屋さんには置いていないが、直接出版社に行けば買える)

たまたま性犯罪の被害者に関する教育のための資料の作成ということではあったので読んでみたが、笑える部分が山ほどある。中でも面白いのが、調書の書き方のひな形だ。調書の構成は最初が被害者の身上、被害日時、被害場所と続き、いよいよ被害の状況になる。状況は被害者の年齢などにあわせて専門用語はあまり使わずに表現すべきだとあるが・・・「犯人は私の陰部に勃起した男性のものを無理矢理入れると二十回くらい腰を前後に動かし、うっといって息を止めたのです。」とか、「犯人がいうままにフェラチオしたのですが、気持ち悪くなり・・・」など。

こんな参考書を、真っ昼間から警察署の中で、若いお巡りさんや婦警さんが、勉強のために読みふけっているかと思うと「ホント、大変ですね」といいたくもなる。

ところで、調書というのは被害届を受理してから書くことになっているのだが、かなり面倒な作業になるのだろうと推測できる。

これも、実際に経験したことだが、ある日、家族の一人が傷害事件の被害者になった。真夜中に病院から電話があり迎えに行くと、そこにはお巡りさんがいて署まで同行してくれという。聞けば、若い男が一方的に殴ってきてけがを負わされたのだという。

警察署に行くと、その若い男がいた。どうやら、常習者らしく警察官たちとは顔見知りのようだ。

未成年だし、示談にしてくれと取り調べの刑事がいう。でも、実際にけがをしているのだし、被害届を出して裁判で家族の正当性を明らかにしたい。というと、なぜか嫌がる。何故だろう。

さんざん話し合った結果、示談という手も将来的にはあり得るが、今はそういう気分ではないので後日被害届を出すこともあり得ると言い切った。もう、夜も明けようという時間であった。

真夜中だし、どう見ても面倒な仕事はしたくないと顔に書いてある刑事は、これで態度が変わった。なぜなら、被害届を出すとなれば、この時点で取り調べをして調書を作らなければならなくなるからだ。「ということは、ご家族の方はこれからご帰宅ではなく、朝まで事情聴取ということになりますが・・・」「結構です。」きっぱりいいきった。だって、それがあんたの仕事だろうが・・・という気持ちを込めて。

警察は、善良な市民の見方ではなく、顔見知りの犯罪常習者のお友達なのだ。できることなら、面倒なことはしないで、素人の被害者家族を適当な言葉でごまかして、自分が楽できるようにしたいだけなのだ。最低だ。

こんな文章を書いていると、当局から目をつけられ、あらぬレッテルを貼られてしまいそうだが、あのお馬鹿な人たちが、その場で人を裁いてしまうという、交通違反切符制度は最悪だと思う。ましてや、あのだまし討ちにするような取り締まり方だけは絶対に許せない。訳のわからない結論になってしまった。

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