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2005年8月

2005.08.30

箱根駅伝を歩く 第20回 4区 西小磯~二宮

滄浪閣のあたりから西小磯という地名になる。

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もうかなり前のことになるが、この大磯町の郷土資料館に展示するビデオ映像を制作するために、西小磯にアパートを借り、ひと夏スタッフと一緒に共同生活をしながら町中の様々な映像を撮り歩いたことがある。それ以来大磯は自分にとって特別な存在になった。故郷ではないがそれと同じくらい懐かしく、今暮らしている町と同じくらい親しみや愛着を感じる。洒落たいい方をすれば第三の故郷というところだろうか。海と山があり、豊かな自然と冬の温暖な気候・・・老後、この町に移住することが夢だ。

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今からおよそ2年ほど前にも、この西小磯だけに伝わる伝統の祭り「西小磯の七夕」のドキュメンタリー映像を制作。この時もおよそ1週間にわたって、このあたりの小道を歩き回った記憶がある。この風景を見ていると当時の思い出が甦ってくる。

だからというわけでもないが、正月の箱根駅伝の放送で、選手たちがこの大磯の町を走り抜けている間はついテレビに釘付けになってしまう。

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旧東海道の松並木から、ほぼ一直線の平らな道がしばらく続くが、やがて前方に山が迫ってくる。その山の緑を切り裂くように国道1号線が走る。このあたりが、箱根駅伝4区4キロメートルのチェックポイントになる「切り通し」だ。

その切り通しの左手の山が吉田茂邸、右側が城山公園で、大磯町郷土資料館はこの城山公園の西小磯側の麓にある。車で伊豆や箱根にお出かけの際には、是非立ち寄っていただきたいポイントだ。

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切り通しを通過すると今度は長い下り坂になる。坂を下り終えたところに不動川という川が流れている。近くの交差点の角にデニーズが見える。ここから再びゆったりとした登りが続く。左手の方には、大磯ロングビーチや大磯プリンスホテルが見える。

この坂を上ったあたりの右手に「北海道ラーメン壱龍」がある。ここが4区5キロメートル地点で、すぐ隣は大磯警察署だ。ここからしばらくはアップダウンのないほぼ直線の道が続く。

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右手に六所神社の大きな鳥居を見ながら前進。しばらく行ったところの角に小さな塚を発見。道祖神が祀られていた。夫婦の道祖神は、悪霊が近づいても、仲の良い夫婦の神様の間に割り込むことができず突き飛ばされてしまうといういい伝えがあり、村の入り口に置くことで災難がやってこないと信じられていたものだそう。

えびやという食堂を境に、大磯町から二宮町に入る。ポツポツと松の大木が残っている。おそらくこれもかつては並木になっていたのだろう。

潮海橋のチェックポイントを過ぎてすぐに東名高速につながる道の交差点がある。ここを過ぎればすぐに二宮駅の入り口があり、この日の目標地点だ。

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2005.08.29

箱根駅伝を歩く 第19回 4区 大磯~西小磯

8月最終の土曜日、夏も終わろうという季節だが、大磯駅には大勢の海水浴客が押し寄せてきている。おそらくロングビーチがめあてだろうが、この日差しと暑さなら今日も充分楽しめることだろう。

こぢんまりとした駅前を駅を背にして左手方向に向かう。緑に囲まれた坂道を下ればすぐに今回のスタート地点の「大磯駅前歩道橋」に出られる。アブラゼミやミンミンゼミ、ツクツクボウシ、何種類もの蝉の声が同時に聞こえてくる。生物の個体数が圧倒的に多く、薄っぺらな都会の生態系とはまるで違うようだ。

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朝の国道1号線は意外に静かで、人通りも車も少ない。南に西湘バイパスが、また北に小田原厚木道路が平行して走っているこのあたりの国道1号線は、箱根や伊豆半島方面に向かういわゆる通り抜けの人たちには無用の道で、それだけに地元密着の生活道路という雰囲気が漂っている。

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かつて東海道の宿場町でもあった大磯だが、明治以降は伊藤博文や吉田茂のほか、島崎藤村など大勢の文化人が暮らした高級リゾートタウンであり、庶民にとっては海水浴発祥の地で知られるように海水浴の町でもあった。箱根駅伝4区の2キロメートル付近に「大磯照ケ崎海水浴場」の石碑がある。実は照ケ崎の海岸付近にもっと立派な石碑が残されているのだが、今回は目的が違うのでこのまま前進することにした。


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この海水浴場の入り口の少し先に『大磯井上蒲鉾店』という店がある。ちなみにこの店のはんぺんとさつま揚げは絶品中の絶品。たまたま開店前で、しかも炎天下ということもあり、その場ではんぺんを買うことはできなかったが、数時間後にバスでこの近くまで戻り久しぶりの味を土産にすることができた。

2.1キロメートルチェックポイント「スリーエフ」を過ぎると道はゆったりとした登り坂になる。左手に大磯の町役場が見える。そのまま坂を上りきったところまで行くと「東海道の松並木」と呼ばれている松の並木道に出る。400年も前に植えた松の木は大木に成長している。真夏の日差しをカットしてくれる並木道はとても優れている。これは車で通りすぎるだけならあまり実感として伝わらないだろうが、歩いてみてはじめてその有り難さがわかる。おそらくこの並木道を大名行列や無数の旅人たちが通り抜けていったことだろう。

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松の並木が途切れたところに、滄浪閣という高級中華レストランがある。この建物はあの伊藤博文の家といわれている。大磯プリンスホテルの別館として営業しているレストランだが、もちろん一般の人も気軽に利用できる。ちなみにここの炒飯は最高に旨い。

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(次回に続く)

2005.08.23

箱根駅伝を歩く 第18回 3区 湘南大橋~平塚(大磯)

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湘南大橋は、相模川にかかる最も海沿いの橋で全長698.5メートル、ゆったりと弧を描いた橋の中央付近まで行けば、左手側に相模湾、右手側に丹沢山系のほか、湘南平の向こうに富士、さらにその左手に箱根方面の山々まで見渡すことができる。

東京から富士山を見るときは大山の後方に富士が見えるが、ここまで来ると大山はかなり右手方向にある。そのぶんだけパノラマ感が楽しめる。富士の手前には平塚の街が広がっている。なかなかの絶景ポイントだ。

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橋の下をのぞいてみた。ずっと下の方に相模川が見え、海のものか川のものかわからないがおそろしく大きな魚が悠然と泳いでいた。相模湾の風が冷たく心地よい。

湘南大橋を渡りきって最初の交差点が高浜台で、これも交通情報では渋滞の名所としてしばしば登場する。その交差点の角にデニーズがあり、ここがチェックポイントになっている。箱根駅伝3区は残り3キロメートルだ。

この高浜台の交差点付近も歩いて行ける歩道がなく、仕方なく道路の周囲を迂回することに。しかも、これから先しばらくの間、国道134号線の歩道は右側だけになる。午前10時になろうという頃だが、道路右側の歩道は炎天下にさらされている。

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途中、吸水しようにも防風林しかない道の左右には店などない。それどころか自動販売機すらない。防風林の住宅地側の路地の遙か遠くにコカ・コーラの赤い販売機を見つけたときには、つい走ってしまった。

平塚駅南口入り口の交差点を通過。防風林の道の合間にところどころ出入りのための道路が登場するが、それ以外はどこまでも松の風景が続くばかり。反対側の車線の渋滞は未だに続いている。これまたご苦労なことだ。ひょっとしたらあのエアコンのきいた車内にいる連中も、こちらを見て同じことを考えているかも知れない。だが、こちらは多少なりとも気高い理想のもと、この炎天下のウォーキングを楽しんでいるのだ。文句があるならいってみろ。それにしても暑い。

防風林の合間に海が見える。よく見ると下にはプールが。平塚市営プールとある。このあたりの子供たちは海を見ながらプールで遊ぶという、とてつもなく贅沢な夏を楽しんでいるのだ。海風で肌を焼き、ほてった体を冷たい真水のプールで冷やす。うらやましい。どうして水着を持ってこなかったのだろうかと、一瞬だが後悔した。いや、目的が違う。今は気高い理想に向かって目に見えぬ敵と格闘しているのだ。

前方に、やっと防風林が途切れるところが見えてきた。しめた。これでゴールは近い。

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花水川橋を渡る。ゴールの花水レストハウスは橋の向こうに見える。橋の右手には高麗山が見える。広重の東海道五十三次の平塚に描かれている山だが、これまでに一番美しいと思ったのは雪景色の高麗山だ。

さて、見事ゴールといきたいところだが、花水レストハウスは渋滞を抜けてきた車で満杯。ここで休憩をするよりは大磯駅まで向かおうと、引き続き4区に突入。この日は、大磯駅前歩道橋まで足を伸ばした。

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2005.08.22

箱根駅伝を歩く 第17回 3区 茅ヶ崎~湘南大橋

茅ヶ崎の駅に到着したのは午前8時頃。改札付近はこれから遠征試合にでも行こうという高校生たちでにぎわっていた。改札を出て海岸線に至る東口の階段を下りて行くと5~6人の関取が立っていた。それほど上位の関取には見えないが、それでも皆おそろしくでかい。周囲に鬢付け油の甘いに香りが漂っていた。

スタート地点の海岸に向かう途中、小川道場なるものを発見。あの格闘家の小川直也と何か関係があるのだろうか。ここからは、後日ネットで調べてわかったことだが、小川直也氏は茅ヶ崎市在住のようだ。茅ヶ崎といえばサザンオールスターズだが、その桑田氏とも親交があるらしい。だとすれば、あの小川道場は氏に関係する施設と考えてまず間違いがないだろう。なぜか今回は冒頭から格闘技にまつわる話になってしまった。

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1週間ぶりに国道134号線の茅ヶ崎駅南口入り口の交差点に戻る。今回のミッションは、ここ茅ヶ崎を出発して平塚中継所に辿り着くこと。前回同様、海岸線沿いの防風林の道をひたすら歩くという、この箱根駅伝のコースを巡る旅の中で最も退屈な風景の連続になることが予想される。唯一の救いは富士山が見えることくらいだろうか。

茅ヶ崎公園野球場の脇を通過。あのサザンオールスターズのライブが行われた野球場。どこからかTSUNAMIのメロディーが聞こえてきそうだ。

サザンビーチの入り口を通過。防風林が途切れて、道路から海岸線が見えた。周囲にホテルやマンション、レストランなどが並んでいる。ホテルといっても民宿のような建物だが、駐車場に止まっている車はおおよそ関西のナンバーばかり。湘南にあこがれてわざわざここまでやってきたのだろうか。ご苦労なことだ。

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近くにフィッシュセンターなる昔のドライブイン風の建物があり、人気メニュー?が看板になっている。「サザエオールスターズ」「じゃこの海岸物語」・・・のたぐいだ。これをどう評価すべきか。

そういえば、このフィッシュセンターの脇の小道を入ったところが茅ヶ崎の浜降祭の会場だったような気がする。浜降祭は7月の現在は海の日になっている日の早朝、近くの40基近い御神輿がここに集合して神事を行うというもの。ずいぶん前だが、この祭りの様子を撮影するために徹夜で待ちかまえ、明け方に御輿が海に入るところまで見ていたことがある。なかなか凄いお祭りだった。

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サザンビーチから暫くの間、防風林の木陰の歩道を歩く。国道134号線は真夏の渋滞の最中。歩いているこちらの方が、車よりもずっと速く移動しているような気がする。

防風林は、当たり前といえばそうなのだが風がまるでない。無風状態に近い。冬の駅伝の頃はどうなのかわからないが、風がなければ走りやすいかも知れない。

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防風林が途切れて、道路脇に建物が見えるようになってきた。柳島の歩道橋に近づく。この先の湘南大橋を渡れば、もうそこは平塚市だ。

2005.08.20

箱根駅伝を歩く 第16回 3区 辻堂~茅ヶ崎

箱根駅伝3区の中間地点は、辻堂団地というかなり大きな団地のバス停のところにある歩道橋付近だ。このあたりは道路だけでなく歩道も広く、道路のすぐ近くに大きな建物が迫っていないせいか空がやたらに広く見える。

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真夏の日差しに照らされた湘南の風景に、サーフボードを脇に乗せた自転車がなぜか似合う。海風がさわやか。海がさらに近く感じられる。カラパナやクリストファークロスの音楽が聞こえてきそうだ。

道路の左側に変わった形の塔が見えてきた。はて、どこかで見たような。そうだあのシリコンバレーにあるスタンフォード大学のフーバータワーだ。おそらくどこかの新興大学が、学生数を増やすためにキャンパスにシンボルタワーでも建てたのだろうか。

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ほんの少し歩いて、その新興大学とおぼしき建物群が、大学などではなくもっと興味深い施設であることがわかった。その名も「松下政経塾」。選挙になるとなぜか耳にする名前で、近年では若手の政治家を輩出しているあの塾だが、今は夏休みらしく、入り口の向こうには誰もいない。それにしても立派なキャンパスだ。

前進するごとに道路の左右に高層のマンションが増えてきた。構えはどう見てもリゾートマンション風。こんな湘南の海の近くにマンションを購入するのはどのような人たちなのだろうか。ここから、東京まで毎日通勤をしている人もあるのだろうか。

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前方に浜須賀の交差点が見えてきた。ここで箱根駅伝のコースは国道134号線に合流し、平塚中継所まで長い長い防風(砂)林に囲まれた道を行くことになる。

防風(砂)林の道は、周囲に住宅も商店もないため、緑の中にただ道路がまっすぐ延びているだけの風景だ。少し歩いたところで、海岸に向かっている小道を入ってみた。

そこは、海が見渡せる歩道になっており、大勢の人たちがウォーキングをする人やジョギングをする人、さらにサーフボードを乗せた自転車に乗って移動する人たちなどでにぎわっていた。

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波は比較的穏やか。左方向にうっすらと江ノ島が、さらに右斜め方向に烏帽子岩が望めた。暫く国道に平行するこの海岸の散歩道を歩く。海風が冷たく心地よい。

途中、防風林の中を歩ける道を発見。松の木を中心とした防風林の中は意外に静かで、風がほとんどない。

国道に戻り、茅ヶ崎駅に向かう交差点を発見。この日の終点とした。(ここから茅ヶ崎の駅までが1キロメートルくらいあるだろうか、これが思いのほか遠く感じた。疲れた。)

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■次回は茅ヶ崎~平塚中継所の予定です。

2005.08.18

箱根駅伝を歩く 第15回 3区 藤沢~辻堂

今回もできるだけ涼しいうちに歩こうと朝早めの電車に乗った。東京や横浜近辺を歩いていた頃に比べれば、電車の移動距離もずいぶんと長くなった。当然だが、交通費もそれに比例して上昇している。

幸いにも横須賀線が利用できるので便利なのだが、最近では横浜駅などよりも戸塚駅が重要な働きをするようになってきた。この駅では、同じホームで横須賀線から東海道線に乗り換えることができるので必ず電車を降りることになる。きょう行く藤沢は戸塚からふたつ目だ。

藤沢の駅を降りて、前回の終着点である藤沢橋の交差点をめざして歩く。まだ朝も早いせいか繁華街とおぼしき通りもほとんど人気がない。

目的の藤沢橋に到着。早速、箱根駅伝3区の再スタート。この日の予定は、遙か先にある浜須賀の交差点を目指して歩くこと。もし可能なら茅ヶ崎駅に近いところまで行ければと考えている。

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さて遊行寺の坂を下ってきた駅伝の選手たちはこの藤沢橋から若干の上り坂にさしかかることになる。それほど長い坂道ではない。すぐに坂を上りきることができる。その坂の頂上に6.1キロメートルのチェックポイントである「藤沢小歩道橋」がある。

「藤沢小歩道橋?」それは藤沢にある小さな歩道橋などではなく、藤沢小学校前の歩道橋ということらしい。道路から見える小学校は、どことなく風格のある入り口と、斜面を上手に利用した階段状のスタンドがあるグラウンドがとても立派。おそらく歴史のある小学校なのだろう。グラウンドでは子供たちがサッカーをしていた。

坂を下ると道は左右にくねりながら、やがて平坦になった。左方向に曲がれば駅に向かう道が何本かあった。

前方に電車のガードが見えてきた。あれが7キロのチェックポイント「東海道線の陸橋?」かと見ていたら小田急線の電車が通り抜けていった。すぐに地図を取り出してみる。どうやら小田急江ノ島線の線路のようだ。

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「東海道線の陸橋」はその先にあった。ゆるい登り坂だが、ここもごたぶんにもれず歩道のない車だけが通行できる道路になっていた。仕方なく東海道線の線路脇まで歩き、陸橋の脇に設置された歩道橋の階段を登って線路を越えた。

暫くして歩道と陸橋の道が合流。その先にサルスベリの並木道があり、ピンクと白の花が咲き乱れていた。

藤沢警察署のところで道は二俣に、左が江ノ島方面、右が茅ヶ崎・小田原方面だ。とても立派な警察署と、かなりしょぼい交通安全協会の建物の間を抜けて茅ヶ崎方面に向かった。

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小さな川を渡る。白鷺が羽を休めている。この橋を渡ったところの右側に大きな工場が見えてくる。3区8.4キロメートルのチェックポイント松下冷機の工場のようだ。とても大きな工場の敷地の前を歩く。海が近づいてきたせいかどうかは定かではないが、冷たい南風が心地よい。

この工場を過ぎてから気づいたが、道路脇に立っている電信柱の住居表示はいつの間にか辻堂になっている。東海道線のひと駅分に近い距離を歩いたことになる。

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ちょうど夏休みシーズンなのだろう。夫婦でそれぞれに自転車に幼い子供を乗せた親子が、前かごに浮き輪を乗せて通り過ぎていく。近くにプールでもあるのだろうか。そんな親子連れがこのあとも何組か脇を通り過ぎていった。

2005.08.09

箱根駅伝を歩く 第14回 3区 戸塚中継所~藤沢

さて先に説明したように、戸塚中継所から先に歩いて行くことはできない。なぜなら歩道がないから。どうするかといえば、いったんすぐ下に見える旧道に戻り、そこの歩道を歩いてこの先の旧道とバイパスの合流点まで行き、それからは歩道を歩くという段取りになる。何ともややこしい。

車優先の道路建設が、このようなおかしな道をこしらえてしまったのだろう。こんな人を無視したような道路づくりはやめて、そろそろ、歩行者や自転車の利用者のことも考えた道づくりを考えるようなるべきだ。

直線ならわずか1~2分で行けるようなところを、10分近く余分な時間を使って迂回せざるをえなかった。

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旧道が合流したあたりから中央分離帯に並木が植えられてある。まだ午前8時だというのに道路は大渋滞だ。7月末から8月上旬といえば最高の海水浴シーズン。この先の原宿の交差点を左に曲がれば湘南の海はすぐそこだ。

歩道の脇に電信柱が並んでいて、その電信柱に、先ほどからずっと「宝ビスケット」の広告が付けてある。どんな味がするビスケットなのだろうか。普段でも渋滞の名所になっているところだけに、この看板の宣伝効果は抜群だろう。広告代理店も渋滞の停車時間から広告塔の設置場所を割り出す手法を開発すべきだ。数ではなく、接する時間の長さや対峙する側の心理的な変化を数値化し、それにみあった広告のあり方を考えてみるというのも面白いと思う。

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原宿の交差点を通過。ここが3区の2キロメートル地点だ。道は平坦。左右に緑があり歩いていても気持ちがいい。

途中コンビニエンスストアで休憩。ソフトクリームとペットボトルの飲料を入手。水分を取らなければ、倒れてしまいそうなくらい蒸し暑い。

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緑の中央分離帯がなくなり、道路の左右に家が並ぶようになってきた。かつては道路沿いに商店が並んでいたのだろうが、今はかなりの数の小さな商店が閉じられたままになっている。繁盛しているのは、大手のチェーン店や大きな駐車場を備えたレストランのたぐいばかりだ。そうなると、日本国中どこへ行っても同じ店→どこへ行っても似たようなマニュアル店員→だから日本国中どこへ行っても不愉快なサービスという論法が成り立つのでは・・・・などと歩きながらつまらぬ問答をしていることに気づく。

しばらく行ったところで、藤沢バイパスの分岐点が見えてきた。江ノ島・藤沢方面は右に、小田原・茅ヶ崎方面は左に向かう。箱根駅伝のコースは、ここを江ノ島・藤沢方面に行くようだ。道路は立体交差になっているが、分岐点は「東俣野」の交差点。同時にここが戸塚中継所から4キロメートル地点になるようだ。この交差店の案内標示が「藤沢バイパス出口」とある。確かに「出口」ではあるが、これからその方向に向かう人の立場に立てば「入口」の方が正確な表現のような気もする。これもどこかの役人が考えそうな机上の発想だ。

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江ノ島・藤沢方面に入ってすぐ緑の並木道が続く落ち着いた街並みに変わった。
周囲の住宅やマンションも、妙に静かで落ち着いた感じに見えるのは気のせいだろうか。

5キロメートルのチェックポイント「カーコンビニ倶楽部」は道路の右にあった。そのチェックポイントのすぐ先に交差点があり、そこが遊行寺の坂の頂上であることがわかった。

右カーブのかなり長い下り坂を下る。地図によれば、この右側の茂みの向こうが遊行寺というお寺のようだ。坂の向こうに藤沢の街が見えてきた。
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坂を下りきって遊行寺の交差点を過ぎてすぐに、大きな川に出た。橋の名前は藤沢橋。欄干の藤の花が面白い。

ここなら藤沢の駅からもそれほど離れていない。今回はここまでにすることにした。

2005.08.08

箱根駅伝を歩く 第13回 3区 戸塚~戸塚中継所

今回は真夏の強い日差しを避けるために朝も早々に自宅を出発することにした。午前7時30分、戸塚駅に到着。蒸し暑く霧がかかったような空。それでも日差しがさえぎられているだけ有り難い。

左右の膝の脇のところにポケットがついた半ズボン。汗を素早く気化してしまうという新素材のシャツ。これはグレーで胸のところにファスナーがあり、着るとどういうわけか金正日のようなってしまうのだが、汗が繊維に一切つかないのが心地よく最近ウォーキングの時はこのシャツを着ている。

まずは前回見失った2区最後の山場のビクトリーロードを見つけるべく戸塚駅を出発。旧東海道を戸塚警察署目指して歩き始めた。

間近に山が迫ってくるような凸凹の地形の中に戸塚の町があった。地図によれば1号線のバイパスはその山の上の方を走っているはずだ。

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大坂という地名のとおりの長く勾配の急な坂道があり、その途中に庚申塚があった。とても保存状態の良い青面金剛の像がいくつか並んでいた。それにしてもこの庚申信仰というのは分からないことが多いだけに不思議で興味深い。60日に一度の庚申の日の夜に寝ているとサンシと呼ばれる虫が体から抜け出して神様に告げ口を云いに行くとか、それを阻止するために寝ずに起きているとか、疫病の神である青面金剛を信仰することで疫病にかからないとか・・・・そのたぐいだ。庚申信仰がどのようなものであったのか詳しいことは知らないが、日本には忘れられてしまった神様がまだまだ大勢いるようだ。

その庚申塚の脇の階段を登ってみた。息が切れるほどの段数を登りきったところで1号線のバイパスに出ることができた。しかも歩道がついているではないか。庚申塚のお導きだろうか。

早速地図で位置を確認、戸塚警察署のすぐ裏手のあたりであることが判明した。ならば戸塚中継所は目と鼻の先。

ほどなく戸塚警察署を発見。箱根駅伝公式サイトのコースガイドにある古谷商事はどこだ。その古谷商事こそ戸塚中継所だ。

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戸塚中継所をさがして前進。だが、前方に「この先歩道はありません」の看板。どういうこと?。またしても歩ける道がなくなるということなのか。それでも行けるところまで行ってみようと、前方を見渡したところで古谷商事の看板を発見。道路脇に広場もある。間違いない。ここが戸塚中継所だ。

上り側も下り側も、まるで駅伝のためだけに作った空間と、どこかにサイトに紹介されていたがまさにその通りだった。歩道のない道にその一帯だけ歩道があり、道路の引き込みがある。これは、どう考えても駅伝のために作られたスペースとしかいいようがない。

あまりにも雑然とした風景。2区スタートの鶴見中継所とは、ずいぶん雰囲気が違うことに驚いた。

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ともあれ、ここで無駄な時間を過ごしている暇はない。なぜなら本来、ここが前回の終着点であり、ここが今回のスタート地点なのだから。

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