新しくなった椅子
外出する用件がなければ、一日の大半をPCの前で過ごす。もちろん、ここが主な仕事場であるのだから仕方のないことではあるが。
そこで重要なファクターとなるのが椅子だ。座り心地が良く、しかも長時間座っていても足腰に負担がかからないもの。さらに加えていうなら、くつろぐことができるもの・・・。
そんなわけで椅子選びには時間をかける。もちろん、お金に余裕があるわけではないので、超豪華なものを手に入れるほどの贅沢はできない。そうなると『出せるお金の最高額』と『納得できる使い心地』のふたつの要素がシャキーンとぶつかり合うところが購入のポイントということになる。
およそ半年前、久々にこのシャキーンが鳴り響き一脚の椅子を手に入れた。ところが・・・
数週間前から、座面が右に左に曲がってしまうという現象が始まり、ついに先日『ガクン』というものすごい音ともに、座ることもできない状態になってしまったのだ。原因を調べようと、ひっくり返してみると、キャスターから伸びている支柱と座面を固定している部品が破損し、どちらが先かわからないがその部品を固定しているところの溶接部に大きな亀裂が入っていた。
安いといっても、べらぼうに安い品物ではない。それに、毎日使っているとはいえ、それほど手荒に扱っているわけもでもなく、わずか半年程度で壊れてしまうようではまずいのではないか。それに、革張りの感触もとても気に入っている。なんとか部品だけでも交換できないものか。
さっそく、購入したお店に電話をかけてみる。
これこれしかじかで・・・
「部品だけでも交換できないでしょうか?」
「型番はわかりますか?」
「はい、座面のうしろに書いてあります。○○○○とありますが・・・」
「わかりました、○○チェアーですね」
「すぐに担当に代わります」・・・・・・
これこれしかじかで・・・
「部品だけでも交換できないでしょうか?」
すると驚くべき回答が帰ってきた。ろくに事情も聞かずに、新品と交換するというのだ。もちろん購入して半年足らずだから、保障期間内ということなのだろうが。
それから1週間程度で、新品のしかも、以前使っていたものと同じ商品が届き、古いものを引きあげていった。
また同じところが壊れる可能性があるのだろうか、念のためと思い新しい椅子をひっくり返して前回壊れたところを確認してみた。
「あれ?構造がぜんぜん違うじゃないか!!」
さっきまであった椅子と見た目には同じだが、破損したところの部品が、まるで違う構造になっていた。
あの電話の店員さんの粘りのなさといい、この構造の違いといい、これって世の中的にはまるで騒がれてはいないけれど、いわゆる“欠陥商品”だったんじゃないの? そういえば「お怪我はありませんでしたか?」などと妙に低姿勢だったことも気になる。
いまさら、とりたてて文句をいうつもりはない。だが、世の中には欠陥商品や欠陥隠しが横行しているのは確かだ。しかも、それが原因で死亡事故でも起これば大問題となる。
そういう面でいえば、自動車やガス器具、エレベータのように命には直結しないものの、“目立たない欠陥商品”といえるものがあちこちにあるのではないだろうか。しかも、それと同じくらいの数の欠陥隠しも。
これからは、何か壊れたら、ダメもとで、まず問い合わせてみることにしよう。
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