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2007年4月

2007.04.27

他人ごと

東京、田町、札の辻から赤羽橋に向かう一直線の道路を都心部に向かって走ると、真正面に東京タワーがビルの合間にすっくと立っている。

その様子を撮影しようと路肩に車を停め、三脚を立てて準備をしていたときのことだ。すぐ脇の歩道で突然若い女性が倒れこんだ。何かにつまずいて転ぶという姿は見たことはあるがそうではない。そこがレンガ張りの舗道であるかどうかということなど関係なく、そこに崩れるように寝込んだ。まさにそんな姿だった。

人通りの多いところではあるが、なぜかその様子を見ていたのは私一人だろうし、一番近くで様子を見ていたのも私だ。

カメラも三脚もそのままに、すぐさまガードレールを乗り越え、直行。肩を軽く叩いて・・・
「どうしました? 意識はありますか?」
「あ、頭が、痛くて・・・・」
そういいながら、片手で頭を抑え、立ち上がろうとしている。
「ちょっと待って、救急車を呼びましょう」
「大丈夫ですから・・・・」
道行く人たちは、様子を見ながらも他人ごとだ。

女性はゆっくりと立ち上がり、片方の頭を抑えながら苦しそうにその場を去って行く。
無理にでも引き止めて救急車を呼ぶべきかどうか迷ったが、歩けるのでと云われ見送った。

ゆっくりとだが、歩いて駅の方へ向かっている。だが、数十メートル先でまた倒れた。だが今度は、偶然通りかかったお巡りさんが近づいていった。そのお巡りさんは様子を聞き、すぐに無線でなにやら交信を始めた。これでとりあえず大丈夫だろう。

撮影を終えて、その場を立ち去ろうとした頃、遠くから救急車の音が聞こえてきた。これで、ようやく他人ごとになった気がした。

2007.04.16

やるせないできごと

日頃から何かとお世話になっているのが公立の図書館だ。どちらかといえば、目的があって出かけるというよりは、行ってから興味のありそうな本やCDを見つけては借りてくる。そんなことを、2週間に一度、つまり借りられる期間が2週間なので、それを何度も何度も連鎖的に続けている。

図書館に行くのは土曜日の午前中。いつも利用しているのは、駅のすぐ近くにある図書館で蔵書の数も多い、それに利用者も。でも、ほとんど人たちが静かに利用しているので人の多さはあまり感じない。

書架に向かってあれこれ探しているときのことだ。「ふぁ~・・・・×△◇・・・」わけのわからない奇声を発する男が突然入り込んできた。良くみると目がうつろ。どこにでもいそうな障害を持った青年のようだ。

その青年が奇声を発しながら、走るように脇を通り抜け、書架の角を曲がってすぐ、小さな赤ちゃんが突然泣き出した。何事かと様子を見ると、男が勢い余ってそこにいた赤ちゃんを突き飛ばし、何もなかったように立ち去っていく。

すぐそばにいた母親は、男をにらみつけながらも泣く子をあやす。

障害者を悪く言うつもりはない。でも、やっと立てるようになったかどうかという年頃の赤ちゃんや、その母親の不注意を責めるわけにもいかない。事件はあまりにも突然だった。

静かな図書館に響く赤ちゃんの鳴き声、せいぜいその声が届く範囲だけだろうが、妙なやるせなさが漂った。

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