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2007.04.27

他人ごと

東京、田町、札の辻から赤羽橋に向かう一直線の道路を都心部に向かって走ると、真正面に東京タワーがビルの合間にすっくと立っている。

その様子を撮影しようと路肩に車を停め、三脚を立てて準備をしていたときのことだ。すぐ脇の歩道で突然若い女性が倒れこんだ。何かにつまずいて転ぶという姿は見たことはあるがそうではない。そこがレンガ張りの舗道であるかどうかということなど関係なく、そこに崩れるように寝込んだ。まさにそんな姿だった。

人通りの多いところではあるが、なぜかその様子を見ていたのは私一人だろうし、一番近くで様子を見ていたのも私だ。

カメラも三脚もそのままに、すぐさまガードレールを乗り越え、直行。肩を軽く叩いて・・・
「どうしました? 意識はありますか?」
「あ、頭が、痛くて・・・・」
そういいながら、片手で頭を抑え、立ち上がろうとしている。
「ちょっと待って、救急車を呼びましょう」
「大丈夫ですから・・・・」
道行く人たちは、様子を見ながらも他人ごとだ。

女性はゆっくりと立ち上がり、片方の頭を抑えながら苦しそうにその場を去って行く。
無理にでも引き止めて救急車を呼ぶべきかどうか迷ったが、歩けるのでと云われ見送った。

ゆっくりとだが、歩いて駅の方へ向かっている。だが、数十メートル先でまた倒れた。だが今度は、偶然通りかかったお巡りさんが近づいていった。そのお巡りさんは様子を聞き、すぐに無線でなにやら交信を始めた。これでとりあえず大丈夫だろう。

撮影を終えて、その場を立ち去ろうとした頃、遠くから救急車の音が聞こえてきた。これで、ようやく他人ごとになった気がした。

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