斬首ビデオで揺れる韓国
韓国では、イラクの武装勢力に殺害された金鮮一さんのことが大きな問題になっているが、この件で韓国政府は6月23日インターネット上で問題の殺害に関する映像を公開してはならないという異例の通達を出した。(関連記事)
おそらくそんな規制をしても絶対に無駄なことだろうなと思っていたが、やはりという結果になった。これはあくまでも個人的な見解だが、この事態はインターネット上の情報を規制することの難しさを示す絶好の機会になったろうと感じている。もし、読者にインターネットや情報社会の研究をしている人がいるとしたら、これは、きわめて貴重な研究課題になることだろう。
こちらの記事によれば、韓国の情報部(情報省くらいのセクション)が、該当するサイトを遮断するといい出したが、既にアメリカの猟奇サイトが問題の殺害映像を公開。それを韓国内でダウンロードした人たちが、情報部の介入をもろともせずネット上でやり取りしはじめたのだ。
もちろん殺害された方へのご冥福を祈る気持ちはあるし、いつもここで書いているように興味本位で人の死を覗くようなことはすべきではないが、だからといってインターネット上の情報を遮断しようなどという取り組みには若干の疑問を感じてしまう。そう感じるのは私だけだろうか。
いくら韓国の国内でサイトを遮断したとしても、海外のどこかで発信されてしまえば、このたぐいの映像ならあっという間に世界に広まってしまうだろう。隠しても隠しきれないのがインターネットだ。それを国家権力で規制してみたり、大勢の国粋主義者を使って虱(シラミ)潰しに検索したとしても、必ずどこかにほころびが出てくるだろう。だからというわけではないが、情報統制や規制は無駄なことだし、やるべきではない。先に紹介した韓国の新聞記事にある「O----.com」だって「ogrish.com」のことだろうくらいのことは、この私でさえすぐに調べがついてしまう。調べがついても見るか見ないかは個人の問題で、国の問題ではないはずだ。そうしたことを規制をすればするほど、こうした情報は闇の世界に入り込んで余計に捜しにくくなることだろう。
今後、日本でも世界中のどこでも、インターネットに関する利用の仕方を教育しようなどと思うなら、まず最初に人としての最低限のモラルや他人への配慮の仕方を教えるべきで、それが理解できてからはじめて情報の正しいハンドリングの仕方を教えればいいだろう。
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